去年の 〝うちのクモ〟

アリは夜眠る」について

ことしも早いもので6月下旬に入った。私が気がついてからでも丸5年、代々我が家にすみ着いたクモ、ナガコガネグモの子どもたちはどうしているかと思いをはせる。去年は5月末にサクラランとシンビジウムの植木鉢の間に直径10センチにも満たない水平の巣をつくっていたことを思い出す。      

昨年10月に現在地に引っ越してしまったので、ことしもその家に巣を構えて新しい住人に邪険に巣を払われてしまったか。あるいは生き物の本能で、私がいないと気がついて別のところに巣を構えたかわからない。失った子をしのぶような心境で、去年の今ごろはどんなだったのかと記録を読み返してみた。  

平成21年5月26日に私が目にして以来、水平だった巣が縦型のごく普通のクモの巣の形になり、日ごとにさまざまなドラマがあった。生き物はすごい速さで成長を繰り返すことを知った。  

そして去年の6月25日、つまりきょうの日付を見ると、オスグモと結婚して子グモが生まれて、その子グモもちゃんと巣を構えてこのクモの特徴のかくれおびまでつくっていると書いてある。私が愛した色や形の美しい成体にならなくても繁殖できることに何度驚いたことだろう。   

毎年、12月の初旬から、暖冬でも中旬には姿を消す。ということは、生も終えるということだ。それなのに毎年我が家を訪れるクモは、生を終えたクモと同じように私を恐れないどころか、私の意思を理解する賢いDNAを持っていた。この人懐こいナガコガネグモに出会って以来、それまでクモは虫の中でも特に苦手な存在だったが、どんな種類のクモでも邪険にはできなくなった。  


成体が越冬しないと断言できるドラマチックな出来事は、また日を改めて書きたいと思う。   






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