ナガコガネグモの生態

ナガコガネグモの悲劇」について

宝石のようなクモがV字形の足を1本残して姿を消した翌年、私の前にあらわれた数匹の宝石のようなクモの足を数えた。何かの拍子に自分で張った巣に足が絡まってとれなくなり、やむを得ず足を1本残して越冬したのかと淡い期待を抱いていたが、7本足のクモはいなかった。

そのようなことから、私は少なくともナガコガネグモに関しては越冬しないで1シーズン限りの命であろうと思う。草木でいえば1年草だ。ただし、トカゲのように再生することがあるから100%そうともいえない。本当のところはどうなのか

このクモは、巣を張りかえるときは必ず古い糸を回収する。掃除好きなのか、あるいは私に不快な思いをさせまいとの心遣いなのかわからない。このクモの特徴であるかくれおび(幅6ミリ前後で長さが5から10センチ)をほぼ毎晩つくりかえるときは、その白い素材を糸いぼから体内に取り込んでいるのを目撃したので、多分エコのため、再生利用をするためだと思う。 

このクモは体長1センチにも満たないころから交尾をして、卵のうに卵を産む。3週間ほど抱えていて、福神漬けに入っているナタメマメのような茶色い袋ができる。それから1週間ほどで子グモがかえる。茶色い袋から長方形の白い風呂敷のようなところに整然と二十四、五匹の子グモがビスケットの穴のように並んでいる。それが数日すると一匹、また1匹と、隊列を崩して独立していく。何度見てもビスケットまたは乾パンの穴のように整然と並んでいる子グモの “子” は芸術としかいいようがない。 

好奇心から、ふだんは嫌われ者のクモの一生に何度も接することができた。昆虫の中でも特にクモが嫌いだという兄は、これを読んだだけでも鳥肌を立てるのではないだろうか。兄でなくても、クモが大嫌いな方、スミマセン。クモの話はしばらくおしまい。 




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