防犯川柳、これが好き

新聞の 「NO!薬物乱用」 という折り込みチラシに、防犯川柳が載っていた。その中で、オレオレ詐欺への対処の仕方に、聞こえないふりでオレオレあきらめるとあった。第7回の読売防犯川柳コンテストの上位入選作品の一つである。


電話で、息子さんが事故を起こしたとか、女性に乱暴をしてその慰謝料を払うための費用を振り込むとか、本人を装ったり、本人らしき人が電話口で泣きじゃくって親でも息子との判別ができないとか、その手の話はごまんと聞く。

大体だまされるのは高齢者なので、耳が遠くて聞こえないふりを決め込むのは手っ取り早い撃退法で、私はこの川柳が好きだ。詐欺にも引っかからず、多分年寄りにわかるように何度もいうだろうから、ははあん、こういうふうに人をだますのかと勉強にもなる。


以前私も電話で 「今、ママいないからわかんなあい」 と、アホな女の子を演じてしつこい電話のオジサンを撃退した。なぜアホな女の子を演じたかといえば、声でそれなりのトシだとばれているだろうから、思い切り精神状態は子どもだよとアピールするためだ。

相手はあきらめて 「ママいないの。じゃ、またかけるからね」 と、妙に優しい口調で電話を切った。ひとり暮らしだから、いつかけてきてもママはいないよと、ほくそ笑んだ。ただ電話をがちゃんと切るのはもったいない。時間をとられて不愉快な思いをするのだから、何かその分、楽しまなければと、転んでもただでは起きない精神だ。

オレオレ詐欺からの電話は、一度もかかってこなかった。相手も “商売” だから、効率のよい仕事ができるように電話をかける相手の資産状況を調べているのかもしれない。そう思うと、借金もないが資産もない我が家に電話がかかろうはずはなかった。その手の電話がかかるのを心待ちにし、だましの手口を聞きたかったのに、ちょっと悔しい。

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