「野生のナガコガネグモの日常 平成19年 思いがけない結末

野生のナガコガネグモの日常 平成19年 誤解を解きたくて」について

12月5日

午前10時

きょうも一段と寒い。仕事の出がけに 「行ってくるからね」 と見たら、クモは巣の中央にいた。

午後5時20分
帰宅したら室内でも10度しかなかった。雨戸を閉めながら様子をうかがったが、姿が見えない。背中の色が去年と違うのは巣の位置のせいだろうという私の気持ちがわかって、安心して姿を消したのかと思った。

午後9時20分
未練たらしく懐中電灯で照らしてみた。やはり姿はなかったが、ふと隣家の壁に目を移すと孫が 「クモの影が写っているよ」 といったあたりに、くっきりとV字型のシルエットが浮かんでいた。ぎょっとして巣の中央を見ると、何とクモの足が1本かかっていた。つけ根が下側に、関節から上に曲がり、その先には細い黒だけの1センチ2ミリくらいの部分が内側に曲がっていた。これは巣をつくるときに雲梯の動きをしていたときにかぎ針編みのように使っていた足だ。

クモが、自分の張った巣に足をとられてちぎれるなどということがあるだろうか。不吉な予感が胸をよぎった。

多分、数日来、家の付近で鳴いていたカラスに食べられてしまったのだろう。私がもっと早く、去年のクモがまた来てくれたのだねと認めていたら、ナガコガネグモは安心してカラスに食べられる前に姿を消していたに違いない。形見に1本の足を残して彼女は永遠に私の前から姿を消した。

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