阿寒湖のマリモ 世界遺産登録なるか

阿寒湖のマリモが世界遺産登録へ動きが活発化しているとのニュース。 しかし登録へは長い道のりがあるのだそうだ。


阿寒湖のマリモが1952年に国の特別天然記念物に指定されてから60周年を迎えた。地元・北海道釧路市では国際シンポジウムや特別展などの記念行事が企画されるとともに、阿寒湖の世界自然遺産登録を目指す取り組みが活発化している。釧路市などは今秋にも開かれる国の検討会で「国内候補地」に選ばれるようアピールしているが、登録までの道のりは平たんではない。知床や小笠原などに続く国内5カ所目の世界自然遺産が実現するのか、課題を探った。


それらの課題には

1 世界一の価値か

登録で最も重要なのは▽地形・地質▽生態系▽生物多様性▽景観--のいずれかで 「世界的に顕著で普遍的な価値」 があるか。つまり 「世界一」 かだ。

そこで浮上してくるのが、若菜学芸員の研究成果。若菜学芸員は 「地形、湧水(ゆうすい)、波浪など、阿寒湖自体が巨大な球状マリモを生むための精密装置といえる」 と強調し、現在論文を書いている。ただし 「マリモを取り囲む周辺自然環境の調査はまだ不十分 」 (環境省) との指摘もあり、生態系や地形・地質を含めた 「世界一」 を科学的に訴えられる根拠も求められている。

2 地元の熱意

地域の総力を挙げて取り組みを進めたい。多くの人にマリモのことを知ってもらえれば、世界遺産への合意形成にもつながる。 「マリモ特別天然記念物指定60周年記念事業実行委員会」 は、ことし9月、海外の研究者を招いての国際シンポジウムを開催。7~10月にはマリモに関する特別展や学習会も設け、PRを図る。  東京へのオリンピック招致にも相通ずるものがある。

3 管理計画が必要

国内候補地になれば、国連教育科学文化機関 (ユネスコ) の世界自然遺産委員会に推薦書を提出するため、環境省などが1年以上かけて作業に当たるが 「法的な管理計画」 というハードルがある。

推薦書の提出後はIUCNが詳細に現地を調査し、登録の可否を審査。結果を世界自然遺産委に報告するが、落選すれば二度と審査対象とはならないため、敗色濃厚と察した候補地の中には立候補を取り下げ、雪辱を期す例もある。

4 阿寒湖のマリモ

淡水生の緑藻類で、1897(明治30)年、札幌農学校 (現・北大) 学生の川上滝弥氏が湖西部のシュリコマベツ湾で発見。その球状にちなみ翌98年 「毬藻(まりも)」 の和名をつけた。形の珍しさや限られた生育分布ゆえ、早くから学術的に貴重とされてきたが、森林伐採や水力発電に伴う湖水面の低下、水質の悪化などで著しく減少した。

湖内4カ所の群生地も2カ所に減ったが、住民による保護活動で存亡の機を乗り越えてきた。日本を含む北半球各地で生息が確認されるが、球状マリモが群生するのは阿寒湖とアイスランド・ミーヴァトン湖の2カ所。直径30センチほどにまで生長するのは阿寒湖だけ。


小樽で育った母が、下記のマリモの唄を好んで口ずさんでいたことを思い出す。

1) 水面(ミズモ)を渡る 風淋し
  阿寒の山の 湖に
  浮かぶマリモよ 何思う
  マリモよマリモ 緑のマリモ

(2) 晴れれば浮かぶ 水の上
  曇れば沈む 水の底
  恋は悲しと 嘆きあう
  マリモよマリモ 涙のマリモ

(3) アイヌの村に 今もなお
  悲しく残る ロマンスを
  歌うマリモの 影淋し
  マリモよマリモ 緑のマリモ

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