憲法改正を見越してか

岩波書店が、1930年から続けてきた 「六法全書」 の刊行を、昨年秋に出した2013年版で終了したと同社がホームページで明らかにした。

同社は「セレクト六法」「基本六法」「判例セレクト六法」の3種類を刊行していた。13年版は計9万部。しかし、インターネットの普及などで条文や判例の調べ方が多様化したため、大学生向けの需要が減少し、「その在り方が問われる状況」になったと説明。今後は法律学の講座やシリーズなどに力を入れるという。

確かに六法全書に限らず辞書類を手に取って調べることが少なくなった。広辞苑も、分厚い辞書で引くこともなくなった。電子辞書で調べることもほとんどない。電子辞書は動物の鳴き声などを聞いて楽しむ道具と化してしまった。 

重いものを手にとるよりも、インターネットで調べるほうが簡単だから、それを理由に出版をやめるというのはよくわかる。加えて、憲法改正を唱える自民党が昨年暮れの衆議院議員選挙で圧勝したことで、改正がほぼ確実となったことも終了への後押しとなったのではないだろうか。 

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