何と私は “出世” 母

息子が幼い頃は 「ママ」 と呼ばれた。というか、いわせていた。

幼稚園に入ると周囲の友だちに感化されて 「お母さん」 というようになり、しばらくお母さんが続いた。

高校生の頃は呼びかけずに、直接要件なり話を切り出すようになった。その頃は無名の母だ。

大学生の頃、バイクで走行中に、信号無視して進路を塞ぐように目の前に走ってきた自動車に突っ込みそうになり、とっさに車体を思い切りけって、反動で転倒はしたが、大したけがをすることなく、警察の現場検証が済んで恐怖で震えてはいたが、無事に帰宅した。

息子は、蹴った車のボディーがへこんだから修理代を請求されるかもしれないといった。数日後、相手方の保険会社から 「修理代について話し合いたい」 と電話がきた。 

息子が留守だったので私が電話に出て 「何をいってるの  息子が車を蹴らなかったら人身事故になって、もしかしたら死亡事故になったかもしれないのよ。ありがたいと思いなさいよ。修理代を請求しようなんて図々しいことを考える前に、お見舞いをたんまり持ってわびにいらっしゃい  」 もちろんわびには来なかったが、修理代を請求されることもなかった。

帰宅した息子にその旨を話すと 「さすが母ちゃん、僕がいたら払わされたかもしれない」 と喜んだ。それ以来 尊敬を込めて  長年私は 「カアチャン」 と呼ばれた。

結婚して子どもたちが生まれると 「バアサン」 といった。私は 「失礼しちゃうはね。私はそんな年寄りじゃないわよ」 おばあちゃんとかばあちゃんならまだ許せるが、子どものいる息子にバアサンなどと呼ばれたくない  立腹している私を孫たちはおもしろがって 「ねえねえ、今パパがバアサンといったよ」 と告げ口した。


そしてきょうは息子の誕生日だ。   祝いの言葉と、脳梗塞で急死した人がいるので気をつけるようにとメールを打った。その返信に、何と 「どうもありがとう。ばあさまもお身体ずっとお大事に 」 と来たもんだ 

出世魚と呼ばれる代表格のブリに匹敵しそうな出世母だよ   関西地方ではモジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ

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