蚊の撲滅に遺伝子組み換え

血液で膨らんだ蚊の化石」について

蚊の遺伝子を組み換えて生まれてくる子孫の大半が雄になるようにし、最終的には個体群を全滅に導くとしたマラリア対策に関する研究論文が、10日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

英ロンドン大学インペリアルカレッジなどの生物学者チームが発表した論文によると、通常の蚊の個体群では50%の割合で雄が生まれるのに対し、この性別産み分け技術を用いると、生まれてくる世代の約95%が雄になるという。

結果、雌の割合が極めて少なくなるため、この蚊の個体群は最終的に崩壊し、吸血性の雌によって運ばれるマラリア原虫が人間にもたらすリスクを抑えることができるという仕組みだ。

研究を率いたロンドン大のアンドレア・クリサンティ教授は 「マラリアでは衰弱のみならず、死に至る場合も多いため、これに対抗する新たな手段を見つける必要がある」 と述べる。

研究チームは、雄の蚊の胚の遺伝子に一続きの酵素DNAを組み入れた。この遺伝子組み換え操作により、成虫で作られる精子のX染色体は正常に機能しなくなるという。結果として、子孫の性別を雌に決めるX染色体の数はほぼゼロになり、大半の精子は雄をつくるY染色体を運ぶことになる。

クリサンティ教授の共同研究者の1人、ロベルト・ガリジ氏は 「研究はまだ初期の段階だが、この新しいアプローチによってゆくゆくは、地域全体からマラリアを撲滅するための安価で効果的な方法がもたらされるかもしれない」 と述べている。

だがこうした取り組みに対し、環境保護論者らは遺伝子組み換え(GM)種を野生に放つことで、生物多様性のバランスに未知の影響が及ぶとし、懸念を募らせている。ある1種の蚊が全滅した場合、危険を及ぼす恐れのあるライバル種が近くから移動してくる機会が広がると環境保護論者らは指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News


蚊は益虫ではないから世の中からいなくなっても構わないし、日本でも蚊がいなくなったら本当によいのにと思ったが、環境保護論者の指摘も一理ある。 …… なんて、偉そうなことをいってしまった   

確かに自然界に余り科学の手を伸ばさないほうがよいかもしれない。人に迷惑を及ぼす存在だが、蚊にとっては生きる意味があるに違いない。

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