“熱中症” に物申す

8月中は毎日毎日35度以上の気温で、下旬にはついに体調を崩した。珍しく数日間、何を食べたらよいのかわからない。これを食欲がないというのだろう。子どものころ扁桃腺炎でしょっちゅう高熱を出して毎学期四、五日くらい学校を休んだ。 

そんなときに母は何でもよいから食べられるものを少しでも食べなさいといって、バナナを買ってくれた。当時高価だったバナナを、多分きょうだいの中で私が一番食べたのだと思う。現在はバナナが安く手に入るのでうれしい。   

今回は自分で買いに出かけるのがおっくうで、家にあるものを探した。冷凍庫にある自家製アイスクリームがあった。自家製といっても、保存容器にヨーグルトやプリン、牛乳などが安いときに買い求めたものを凍らせるだけだ。それらに牛乳をかけて食べたり、スポーツドリンクを飲んで過ごした。二十歳のときに扁桃腺を切除したので高熱は出ずコロナの疑いをかけられることはないが、熱中症という敵がいる。  


ことしは各地で高温続きだったので “熱中症” とみられる患者が救急搬送され、テレビでは盛んに 「電気代を気にせずに寝るときにもクーラーをかけましょう」 と呼びかけていた。65歳の素人まで  「高齢者はクーラーになれていない世代なので夜中までつけるのはもったいないと思うかもしれないが、就寝時にもクーラーをかけましょう」 と投稿している人がいた。 

私はふだんから体温が低く、寝ているときは特に体温が下がる。昼間でも両手のひら以外は全身冷たい。汗もめったにかかない。それなので就寝中に冷房を入れたら体調を崩して搬送されることだろう。それでも熱中症といわれるのだろうか。恐ろしいことだ。  

ちなみに、私はもう10日以上前から薄手のタオルケット(手製)に、これまた薄手の羽毛布団を掛けて寝ている。夜中に暑くなって薄手の毛布にかえたり、明け方には寒くなってまた羽毛布団を引き寄せたりと、季節の変わり目は夜中が忙しい。  

ALS (筋萎縮性側索硬化症) をもし発症したら、介護の人は熱中症をおそれて夜中でもクーラーをかけて退出するだろう。自分で夜着の調整ができない私は夜中に体調を崩して苦しむことになる。日本で安楽死が認められない現在、介護は手厚くするというが、個人の体内の苦しみまで他人にはわからない。流れ星を見るたびに 「難病にかかりませんように、苦しまないで死ねますように」 と祈る人間がいることを医療者も、法整備に携わる人もよく考えてほしい。苦しいのは本人にしかわからないのだから。  


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