衣がえ
「お手てつないで手術室」について
暦の上での衣がえの日から早くも1週間が過ぎた。最近は衣がえは学校や職場の制服でしか通用しない時代になった。真夏でもブーツを履き、真冬でもひらひら、ふわふわのスカートをはく若い女性が少なくない。ファッション界では、古代からの季節感をあらわすしきたりが消えて久しい。
私が20代前半のころ、10月を過ぎてもサマーウールのスカートをはいて通勤していた。まだまだ残暑の厳しい日があって、暦のことなど念頭になかった。それに何よりも若さゆえ寒さも感じなかったために、11月くらいまで夏服の延長で過ごしていたように思う。あるとき、10歳ほど上の先輩に呼びとめられた。「あなたね、もうとっくに衣がえの時期が過ぎたのだから、いつまでも薄物のスカートをはいていたらおかしいわよ」 なるほど、セーラー服を卒業して以来、6月と10月に衣類を切りかえることに無頓着だったと気がついた。帰宅してすぐに冬物に風を通して、翌日から季節に合ったいでたちで過ごした。


その私に季節感を教えてくれた先輩はまだご健在だが、昨今の風潮をどう思うだろうか。ファッションなのだから仕方がないなと思いつつ、私と同様に四季折々の日本のしきたりが薄れていくことに寂しさを感じているのではないだろうか。最近の私は、しきたり以前に真冬にひらひらのスカートなどはけなくなった。そんな薄着では寒くて過ごせない。おしゃれにもほど遠く、厚手のウール素材のスカートをだれにいわれるまでもなく身に着けている。家にいるときはタイツをはいてしっかり防寒している。寒さを感じなかった若かりしころは元気でよかったなと、懐かしく思う日々である。

暦の上での衣がえの日から早くも1週間が過ぎた。最近は衣がえは学校や職場の制服でしか通用しない時代になった。真夏でもブーツを履き、真冬でもひらひら、ふわふわのスカートをはく若い女性が少なくない。ファッション界では、古代からの季節感をあらわすしきたりが消えて久しい。
私が20代前半のころ、10月を過ぎてもサマーウールのスカートをはいて通勤していた。まだまだ残暑の厳しい日があって、暦のことなど念頭になかった。それに何よりも若さゆえ寒さも感じなかったために、11月くらいまで夏服の延長で過ごしていたように思う。あるとき、10歳ほど上の先輩に呼びとめられた。「あなたね、もうとっくに衣がえの時期が過ぎたのだから、いつまでも薄物のスカートをはいていたらおかしいわよ」 なるほど、セーラー服を卒業して以来、6月と10月に衣類を切りかえることに無頓着だったと気がついた。帰宅してすぐに冬物に風を通して、翌日から季節に合ったいでたちで過ごした。


その私に季節感を教えてくれた先輩はまだご健在だが、昨今の風潮をどう思うだろうか。ファッションなのだから仕方がないなと思いつつ、私と同様に四季折々の日本のしきたりが薄れていくことに寂しさを感じているのではないだろうか。最近の私は、しきたり以前に真冬にひらひらのスカートなどはけなくなった。そんな薄着では寒くて過ごせない。おしゃれにもほど遠く、厚手のウール素材のスカートをだれにいわれるまでもなく身に着けている。家にいるときはタイツをはいてしっかり防寒している。寒さを感じなかった若かりしころは元気でよかったなと、懐かしく思う日々である。

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