上野動物園の象 おめでた

象のトリビア」について

上野動物園の象が難しい繁殖を地道に努力して、ついにおめでたにこぎつけた。

上野動物園のアジアゾウの 「ウタイ」 (18歳) が妊娠している。皇太子ご夫妻の長女愛子さまの誕生記念として、2002年に共にタイから贈られた雄の「アティ」 (19歳) とのペアリングに成功した。象は 「繁殖が最も難しい動物」 といわれており、順調に出産すれば国内最長の128年にわたる象飼育の歴史がある同園でも初繁殖となる。


飼育している象の繁殖が難しい理由の一つに雄の少なさがある。国内での飼育頭数は現在78頭で、そのうち雄は19頭。上野動物園では4頭のうち1頭しかいない。成熟した雄は、性ホルモンの分泌が増加し粗暴になる 「マスト」 と呼ばれる興奮期があり、飼育が難しいからだ。雌にも事情があり、同園と共同研究を進める岐阜大の楠田哲士 (さとし) 准教授 (動物園動物繁殖学) は 「排卵は年に3~4回しかなく、受精可能な日は排卵ごとに数日だけ」 と説明する。 


国際間の移動は研究目的に限られるため、国内の象の高齢化が進んでいることも繁殖のハードルだ。このため、近年は繁殖の機会を増やそうと動物園間で象を移動させることもある。同園では09年に雌の 「アーシャー」 (推定39歳) を豊橋総合動植物公園 (愛知県豊橋市) に “嫁入り” させた。父親になった経験のある雄とペアリングに成功し、11年に国内4頭目の出産につながった。アーシャーは年内には2頭目を出産する予定で、子育て中の象がいる市原ぞうの国 (千葉県市原市) に移動し、1度目は放棄した育児に再挑戦する。

国内ではこれまで、神戸市立王子動物園や市原ぞうの国など7園で計10頭の子象が誕生した。名古屋市東山動植物園などでは、若い象をペアで輸入し、繁殖に成功した。

象のおめでたは余り話題にならなかったが、国内で案外繁殖に成功していることはうれしい限りだ。上野動物園で誕生するのは来年夏らしいが、無事に生まれてほしい。    害虫とか害獣、生態系を乱す外来種以外の繁殖は大歓迎だ。  





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