他人に呼びかけるとき

新・ことわざ辞典」について

11月初旬の新聞に 「奥さんやお母さん」 と呼びかけられることは不愉快だという投稿があった。その人は、結婚していないのにデパートなどで店員から 「奥さん」 と呼ばれることに憤りを感じると書いていた。店員と客という間柄だったら 「お客さま」 と呼びかけるのが当然だし、スマートだと思う。


しかし、私は日ごろテレビの旅番組や街中でのインタビューの際に 「お父さん、何をされているんですか」 や 「お母さん、おいしいお店を知りませんか」 などと呼びかけているのを聞いて、うまい呼びかけ語を考えたものだと感心している。相手の名前を知らないそこそこの年齢の人に呼びかけるとき、旦那さんとかおじさんとかおばさんより、ずっといい。 

どこの局でも同じ呼びかけ方をしている。結婚しているとか、していないとか、あなたのお父さんじゃないよとか、あなたを産んだ覚えはないよとか、そんな堅苦しい考え方をしなくてもよいのではないかと思うが、当事者はどうなのだろう。私はどんな呼びかけがあっても、答えられることには応じる。通りすがりの人だから、何といわれようといいじゃないの。   ただし、息子に 「バアサン」 といわれたらむっとするけれど …… 

それでも 「あんたの旦那じゃないよ」 という人もいるだろうし 「おじさん、おばさん」 と呼びかけられて気分を害する人もいるだろう。確かに結婚していなかったり、子どもに恵まれない人がいるかもしれないが、そんなに気にすることでもないのではないか。

「そこのお年寄り」 などと呼びかけられるよりずっといい。  

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