誰かがいつまでもヒタヒタとついてくる

リュックを背負って出かけたときのこと。

線路沿いを歩いていて、ふと後ろからついてくる足音に気がついた。ずっと、果てしなくついてくる。昼間でも気持ちのよいものではない。歩を緩めると、その足音もひそやかに、小さくなる。しばらくしてそっと、さりげなく振り返ってみた。誰もいない。  

走ってみた。  足音もせわしげにヒタヒタ、ヒタヒタとついてくる。急にとまってみた。すると足音も聞こえなくなった。 


やっとついてくる犯人がわかった。   リュックに入れたペットボトルの水が、歩く振動でヒタヒタというか、ポチャポチャと鳴っていたのだ。ああ、びっくりした。   昼間でもこれだけ恐れおののくのだから、夜だったらどれほどの恐怖に感じたことか。でも、真相がわかって安心した。  

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